飲む育毛剤プロペシア

最近話題の「プロペシア」女性にはあまりなじみのない言葉かもしれませんが、AGA(男性型脱毛症)治療に用いる飲む育毛剤のことです。
薄毛や、いわゆる若はげの対策として、カツラを着用したり、植毛があげられますが、人毛だと何十万、いや何百万と費用がかかるといわれています。
現実的にみて、断念せざるを得ないのが現状ですね。
多くの男性がなやんでいるAGAは、男性ホルモンによって毛髪が細く、柔らかくなり、だんだん少なくなっていく疾患のことです。
頭頂部から薄毛になっていくタイプや、額の生え際から進行するタイプ、また混合して薄毛になっていくタイプなどがあります。
早ければ、思春期から始まる人もいます。
もう少し詳しく説明すると、男性ホルモンであるテストステロンが酵素によって変化し、ジヒドロテストステロンとなります。
このジヒドロテストステロンがくせもので、毛根部の毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体に結合し、脱毛シグナルを発することで髪の成長期を終了させてしまうのです。
こうなると髪の毛が十分に育たないばかりか、脱毛が始まってしまいます。
AGA治療薬としては、多くの国で「プロスカー」、「プロペシア」の商品名で発売されています。
日本では一年間の臨床試験ののち、2005年10月厚生労働省に認定されました。
その年の12月には万有製薬(現MSD)からプロペシアが発売されたのです。
一般名はフィナステリドと呼ばれています。
フィナステリドは先程の酵素の働きを抑制し、抜け毛を防ぎます。
臨床試験によれば、生え際と頭頂部の両方に効果がありますが、より効果が高いのは頭頂部だということです。
ただし、服用は男性に限られます。
米国FDA(アメリカ食品医薬品局)によると、子供を身ごもった女性が使用した場合、男の胎児の生殖器になんらかの異常が起こる危険性があると報告されているためです。
フィナステリドはもともと前立腺肥大の治療薬としてプロスカーの商品名で認可されていました。
その後、男性型脱毛症の人の頭皮に、髪の毛が成長している事が明らかにされました。
プロペシアは飲み薬ですが、食事の時間や食品に関係なく服用することができます。
適応については、AGA以外の脱毛症、たとえば円形脱毛症や女性の薄毛には効果がありません。
実際、髪の毛が増えるという効果もあるようですが、現状を維持することに大いに期待ができます。
髪が細く短くなったり、抜け毛が少なくなって結果的に目立たなくなるというわけです。
そして注意したいのが、正しい服用を心がけることです。
プロペシアの効果が確認できるまでの目安は、6か月となります。
早く効果を期待するあまり、錠剤を増やしても何の意味もありません。
人によって薬が効く感度が違うため、ここはじっくりと腰を据えておきたいもの。
ただし、6か月以上服用しても、あまり効果が得られない場合は医師の判断で、服用を中止することもあります。
不安を解消するためにも、医師と相談しながら、前向きに治療することが大事です。